基調講演者プロフィール
阿刀田高氏(8月22日)
東京生まれ。小説家。早稲田大学文学部卒業後、一時国立国会図書館に勤務。1979年『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。丹念な作品づくりで知られる短編作家だが、『朱い旅』『怪談』などの長編や、ヨーロッパ古代史を題材とした歴史小説にも筆をふるっている。『ギリシア神話を知っていますか』など教養シリーズも読者に親しまれる。1995年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞、また国語政策への寄与などに対して2003年に紫綬褒章、2009年に旭日中綬章をそれぞれ受けている。元直木賞選考委員、第15代日本ペンクラブ会長。現在は山梨県立図書館長。
ダイアン・オバーグ博士(8月23日)
アルバータ大学名誉教授。学校図書館に関する教育・研究で知られる。大学で教える以前は、学校教師・司書教諭として長年にわたる経験を積んだ。その職歴を通じて学校図書館団体の活動に積極的に取り組み、アルバータ教師連盟学習資料協議会やカナダ学校図書館協会の会長を務めた。国際学校図書館協会(IASL)の機関誌である『世界の学校図書館』の初代編集長、国際図書館連盟(IFLA)の学校図書館分科会委員長としても活躍した。近刊書“Global action on school library guidelines”(IFLA, 2015)の編集にも関わっている。
里中満智子氏(8月25日)
マンガ家。大阪市生まれ。1964年(高校2年時)に『ピアの肖像』で第1回講談社新人漫画賞を受賞。1972年『あした輝く』『姫が行く!』で講談社出版文化賞、1982年『狩人の星座』で講談社漫画賞、2006年に全作品および文化活動に対して文部科学大臣賞、2010年に文化長官表彰受賞など、幅広い分野にわたり数多くの賞を受けている。代表作はほかに、『アリエスの乙女たち』『海のオーロラ』『あすなろ坂』や『天上の虹』など多数。現在、日本漫画家協会常務理事、マンガジャパン代表などの要職も務める。大阪芸術大学教授。
ジェームズ・ヘリング博士(8月26日)
情報リテラシーと学校・学校図書館の専門家として知られ、2012年にオーストラリアのチャールズ・スタート大学を退職するまで34年間、英国とオーストラリアの大学で教えてきた。著書は11冊に上る。IASLを含め、世界各地で開催される国際研究大会で発表している。現在、生まれ故郷のスコットランド・ダンバー市のオーラル・ヒストリーの研究に取り組む(2016年に研究成果を出版予定)。サイクリングと現代詩の朗読を熱烈に愛し、世界各地を旅しながら、撮影した写真を自身のブログ(http://jherring.wordpress.com)に毎週投稿している。
いずれの日も日英、英日の同日通訳が入ります。